グリーンファイナンス
基本方針
本投資法人は、「環境・社会・ガバナンス(ESG)」へ配慮した資産運用を行っており、その取組みの一環として、グリーンファイナンスの実施を通じて、持続可能な環境・社会の実現を目指します。
グリーンファイナンス・フレームワーク
本投資法人は、「グリーンボンド原則」、「グリーンローン原則」、「グリーンボンドガイドライン」、及び「グリーンローンガイドライン」に即したグリーンファイナンス・フレームワークを策定しています。
2024年1月 策定
2024年8月 改定
調達資金の使途
グリーンファイナンスで調達された資金は、以下の適格クライテリアを満たすグリーンビルディングの取得資金若しくは取得資金のリファイナンス、改修工事資金、又は再生可能エネルギー発電設備の取得若しくは設置資金に充当します。
●適格クライテリア
- グリーンビルディング
下記の第三者認証機関の認証のいずれかを取得済み・更新済み若しくは今後取得予定・更新予定の物件
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: | 3つ星以上 | ||
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: | B+ランク以上 | ||
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: | B+ランク以上(ただし、工事完了日から3年以内のものに限る) | ||
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: | 3つ星以上※ | ||
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: | レベル4以上※ | ||
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: | Silverランク以上(LEED BD+Cの場合はv4以降) | ||
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: | Very good以上(v6以降) |
- 改修工事
下記のいずれかを満たす改修工事
- 運用する不動産において、CO2排出量、エネルギー消費量、水消費量のいずれかを30%削減する効果がある改修工事
- 適格クライテリア①で定めた第三者認証機関の認証の星の数又はランクの1段階以上の改善を意図した改修工事
- 再生可能エネルギー
下記の再生可能エネルギー発電設備の取得又は設置
- 太陽光発電
- 陸上風力発電(出力20kW未満に限る)
- バイオマス発電(燃料調達が当該設備の所在と同じ又は隣接の都道府県である設備に限る)
プロジェクトの評価と選定のプロセス
調達資金の使途となるプロジェクトは、本資産運用会社財務部及びESGチームが候補を選定し、投資運営委員会、取締役会及び本投資法人の役員会にて決定します。
調達資金の管理
調達資金の全額を、速やかに適格クライテリアを満たすプロジェクトに充当します。
本投資法人が保有する適格クライテリア①に合致するグリーンビルディングの取得価格の合計に確認時において算出可能な期末総資産有利子負債比率(LTV)を乗じて算出された金額、適格クライテリア②に合致する改修工事に要した支出額、並びに適格クライテリア③に合致する再生可能エネルギー発電設備の取得資金及び設置資金の合計金額(以下「グリーン適格負債額」)をグリーンファイナンスの上限額とし、グリーンファイナンスの残高がグリーン適格負債額を超過しないよう管理します。
グリーンビルディングの取得価額の合計額(①) | 746億円 |
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総資産有利子負債比率(LTV) | 40.8% |
改修工事等に投じた金額(②+③) | - |
グリーン適格負債額(①×LTV+②+③) | 304億円 |
レポーティング
●資金充当状況レポーティング
本投資法人のグリーンファイナンスに関する資金充当状況は以下のとおりです。
グリーンローン借入残高 | 33億円 |
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グリーンローン未充当額 | - |
<グリーンローン>
借入名称 | 借入金額 | 未充当額 | 借入実行日 | 元本返済期日 | 担保 |
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タームローン101 | 33億円 | - | 2024年3月29日 | 2030年3月29日 | 無担保 無保証 |
●インパクトレポーティング
本投資法人はグリーンファイナンスの残高が残存する限り、以下の内容を年次で開示します。
- グリーンビルディングに係るレポーティング
- 改修工事に係るレポーティング
該当なし
- 再生可能エネルギーに係るレポーティング
該当なし
外部機関の評価
本投資法人は、グリーンファイナンス・フレームワークの適格性について株式会社日本格付研究所(JCR)より下記の評価を取得しています。
評価機関 | 評価対象 | 評価 | ||
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JCR | グリーンファイナンス・フレームワーク | 総合評価 | Green 1(F) | |
グリーン性評価(資金使途) | g1(F) | |||
管理・運営・透明性評価 | m1(F) |
※ | 詳細については、JCRのニュースリリース及びウェブサイトをご参照ください。 JCRのウェブサイト:https://www.jcr.co.jp/greenfinance/ |
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グリーンボンド
基本方針
本投資法人は、サステナビリティの向上への取組みとして、2019年7月に「ジャパン・ホテル・リート投資法人第12回無担保投資法人債(グリーンボンド)」(以下「本グリーンボンド」といいます。)を発行いたしました。本投資法人及び本資産運用会社は、本グリーンボンドの発行がESG投資に関心を持つ投資家層からの資金調達の拡大を通じ、本投資法人の資金調達基盤の強化につながるのみならず、ESG投資の市場拡大にも貢献するものと考えています。
※ | 本グリーンボンドは、上記グリーンファイナンス・フレームワーク策定以前に発行したものであり、個別にフレームワークを定めています。 |
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グリーンボンドの適格性の順守
本投資法人は、発行した本グリーンボンドが適格基準を満たすため、以下のとおり資金の使途を限定し、資金の管理を行っています。
資金使途
- オリエンタルホテル福岡 博多ステーション(旧ホテルセントラーザ博多)の改装資金のリファイナンス資金
改装資金のうち、以下に該当するもの
- 空調機器や電気設備等のCO2削減効果のある設備への投資資金及び工事資金
- 水使用量の改善等CO2削減効果以外で環境に資する設備への投資資金及び工事資金
- その他のホテルの改修工事等の資金
- 将来の改修工事のうち、CO2削減効果が10%以上ある空調設備等の更新に係る資金
資金の管理
本グリーンボンドで調達した資金のうち、①オリエンタルホテル福岡 博多ステーションの改装資金のリファイナンス資金(16億円)に関しては、2019年7月31日付で充当済みです。②その他のホテルの改修工事等の資金(4億円)に関しては、台帳による分別管理を行い、充当されるまでの間、現金又は現金等価物で管理した上で、2021年1月末に全額を充当いたしました。
レポーティング
本グリーンボンドのフレームワークでは、償還期限まで年に一度、ウェブサイト上で、調達した資金の充当状況及び環境改善効果に係るKPIを開示することを定めています。
- オリエンタルホテル福岡 博多ステーションの改装工事後の各指標
水使用量 (㎥) |
電気使用量 (MWh) |
CO2排出量 (t-CO2) |
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31,709 | 2,815 | 1,097 |
(注) | 2022年4月~2023年3月の集計です。 |
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- 資金充当状況及びその他のホテルの更新内容
(単位:百万円)
物件名(注1) | 充当年月 | 金額 | 資金使途 | CO2排出量 削減率 (試算値)(注2) |
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- | 2019年7月~ 2019年9月 |
15 | グリーンボンド発行費用等 | - |
オリエンタルホテル福岡 博多ステーション | 2019年7月 | 1,600 | 改装資金に係る借入金の返済 | △16.0% |
オキナワ マリオット リゾート&スパ | 2019年10月 | 29 | 空調設備更新工事(レストラン改装) | △46.4% |
オキナワ マリオット リゾート&スパ | 2019年10月 | 13 | LED化工事(レストラン改装) | △74.9% |
オキナワ マリオット リゾート&スパ | 2019年10月 | 10 | 洗浄機器更新工事(レストラン改装) | △44.6% |
ホテルアセント福岡 | 2020年5月 | 100 | 熱源機器更新工事 | △10.2% |
ドーミーイン熊本 | 2020年7月 | 74 | 空調機器交換工事 | △12.8% |
ヒルトン東京ベイ | 2020年8月 | 57 | 客室ファンコイルユニット更新工事 | △27.2% |
ヒルトン名古屋 | 2021年1月 | 57 | エレベーター更新工事 | △20.0% |
チサン ホテル 蒲田 | 2021年1月 | 15 | エレベーター制御盤交換工事 | △18.1% |
博多中州ワシントンホテルプラザ | 2021年1月 | 13 | ファンコイル更新整備工事 | △33.2% |
インターナショナルガーデンホテル成田 | 2021年1月 | 45 | 外調機更新工事 | △16.0% |
合計 | 2,026 | |||
未充当額 | - |
(注1) | 物件名は、充当年月時点のものです。 |
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(注2) | CO2排出量削減率は専門家のレポートを基に、資産運用会社が試算した数値です。 |
オリエンタルホテル福岡 博多ステーション
大規模改装における省エネ工事
- <改装前>
- <改装後>
オキナワ マリオット リゾート&スパ(現オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ)
レストラン改装における省エネ工事(改装後)
- <エントランス>
- <内装>
本グリーンボンドの詳細
名称 | ジャパン・ホテル・リート投資法人第12回無担保投資法人債 (特定投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド) (愛称:ホテルグリーンボンド) |
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発行金額 | 20億円 |
利率 | 年0.400% |
発行日 | 2019年7月31日 |
償還日 | 2024年7月31日 |