証券コード:8985
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  3. 環境への取組み

環境への取組み

本投資法人及び本資産運用会社は、限りある資源の有効活用、また深刻化する気候変動問題に対応するため、ポートフォリオにおけるエネルギー消費量、CO2排出量、水消費量、廃棄物排出量等の環境パフォーマンスの把握に取り組み、その継続的な改善を図ります。

2050年までの長期目標として、GHG排出量(原単位)(注1)に関する削減目標を掲げています。

(注1) 本投資法人が保有する物件はホテル賃借人等が管理しており、GHG排出量はスコープ3のカテゴリー13「リース資産(下流)」に該当します。
(注2) 基準となる2017年度(2017年4月~2018年3月)のGHG排出量(原単位)は0.135(t-CO2/㎡)です。
単位 2017年4月~
2018年3月
(基準年度)
2023年4月~
2024年3月
2024年4月~
2025年3月
2025年4月~
2026年3月
延床面積 ㎡ 675,134.95 785,684.66 857,255.05 1,003,060.10
エネルギー データカバー率 % 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
使用量 MWh 272,863 274,749 310,994 357,639
原単位 MWh/㎡ 0.4043 0.3497 0.3628 0.3565
うち再生可能エネルギー 使用量 MWh - 7,910 8,544 8,594
CO2 データカバー率 % 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
排出量 tCO2 91,286 81,839 92,331 106,796
原単位 tCO2/㎡ 0.1353 0.1042 0.1077 0.1065
基準年度比削減率 % - 23.0% 20.4% 21.3%
水 データカバー率 % 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
使用量 千㎥ 2,683 2,549 2,899 3,277
原単位 千㎥/㎥ 0.0040 0.0032 0.0034 0.0033
廃棄物 データカバー率 % 54.4% 70.6% 69.6% 76.2%
排出量 t 3,743 5,059 5,931 6,664
原単位 t/㎡ 0.0102 0.0091 0.0099 0.0087
リサイクル量 t 1,095 1,902 2,327 3,011
リサイクル率 % 29.3% 37.6% 39.2% 45.2%
独立第三者の保証報告書等 - 検証意見書
取得
検証意見書
取得
検証意見書
取得手続中
(注1) データカバー率は、対象期間における保有物件の延床面積のうち、データが取得可能な物件の延床面積の比率を記載しています。なお、対象期間内において取得又は売却した物件の延床面積は、保有物件に応じ按分した数値に基づき算出しています。
(注2) 本投資法人が保有する物件はホテル賃借人等が管理しており、ホテル賃借人等から提供を受けたデータに基づいています。
(注3) CO2排出量は、環境省「温室効果ガス排出量 算定・報告・公表制度」に定められた方法に基づき算出しています。
(注4) 集計方法の見直し等により、数値が変更になる場合があります。
(注5) 基準年度の廃棄物のデータは、資産運用会社により集計した参考値です。

●照明のLED化

本投資法人が保有する一部のホテルでは、従来の照明からLED照明に切り替えることで電気使用量の削減に努めています。

●節水装置の導入

洗面トイレや厨房蛇口等に節水機器を設置し、適正な水量となるように調整することで水道使用量の削減に努めています。

●空調機の改修

空調機にインバーター制御装置を取り付け、空調機の運転効率を向上させ、電力消費量を抑制しています。

●水の再利用

複数のホテルで井水を利用し上水の使用量削減に取り組んでいます。また、沖縄に所在する複数のホテルでは、雑排水を中水として再利用し上水の使用量削減に取り組んでいます。
オリエンタルホテル 東京ベイ及びヒルトン東京お台場では、ホテルから出る排水(1日/約80t)を浄化処理し、トイレ洗浄水・花壇の散水として再利用しています。

水の再利用 ヒルトン東京お台場

●省エネ補助金の活用

一部のホテルでは省エネ補助金を活用して、省エネルギー性能に優れた設備を導入し、省エネルギー化を図っています。
神戸メリケンパークオリエンタルホテルにおいて、2024年3月に経済産業省の省エネルギー投資促進支援事業費補助金の交付を受け、熱源設備の更新工事を行いました。
インターナショナルガーデンホテル成田において、2024年3月に一般社団法人 全国浄化槽団体連合会の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の交付を受け、浄化槽設備の更新工事を行いました。

●グリーンリース

環境への配慮に向けた取組みを進めるべく、エネルギーデータの提供などの内容を盛り込んだグリーンリース条項を、主要ホテルグループであるHMJグループホテルをはじめとする賃借人との間で締結しています。本投資法人は提供を受けたエネルギーデータ等を分析し、環境パフォーマンスの改善に向けた改修工事の検討や設備管理のオペレーションを最適化する取組みを行います。
各ホテルにおいては環境パフォーマンスが改善することで水道光熱費の削減となります。

実績(2026年6月末時点)

物件数 延床面積割合
34 80.9%

●グリーンビルディングに関する第三者認証

本投資法人では、環境負荷低減に向けた取組みに対する信頼性・客観性を確認すべく、グリーンビルディングに関する第三者認証を取得しています。

実績(2026年6月末時点)

物件数 延床面積割合
18 60.7%

「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」は、建築物の環境性能を評価し格付けするもので、省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮に加え、室内の快適性や景観への配慮等も含めた建物の品質を総合的に評価するシステムです。
CASBEE建築評価認証のうち既存物件を対象とする「CASBEE-建築(既存)」は、竣工後1年以上経過した建築物を対象として、年間の運用実績、建物の劣化状況や室内環境等を評価するものです。
取得ポイントによって、「Sランク(素晴らしい)」「Aランク(大変良い)」「B+ランク(良い)」「B-ランク(やや劣る)」及び「Cランク(劣る)」の5段階に格付けされます。

CASBEEの詳細について
http://www.ibec.or.jp/CASBEE/certification/certification.html

オリエンタルホテル福岡 博多ステーション
オリエンタルホテル福岡 博多ステーション

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所在地 福岡県福岡市博多区博多駅中央街4-23 CASBEE認証

CASBEE-建築(既存)
B+ランク(良い)

敷地面積 2,163.42 ㎡
延床面積 18,105.42 ㎡
構造・規模 SRC造/地下3階付地上12階建
建築時期 1985年7月
物件詳細
ヒルトン東京お台場
ヒルトン東京お台場

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所在地 東京都港区台場1丁目9番1号 CASBEE認証

CASBEE-建築(既存)
B+ランク(良い)

敷地面積 18,825.30 ㎡
延床面積 64,907.76 ㎡
構造・規模 S・SRC造陸屋根/地下1階付地上14階建
建築時期 1996年1月
物件詳細
ホテル アマネク新宿歌舞伎町
ホテル アマネク新宿歌舞伎町

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所在地 東京都新宿区歌舞伎町二丁目24番10号 CASBEE認証

CASBEE-建築(新築)
Aランク(大変良い)

敷地面積 760.36 ㎡
延床面積 4,326.52 ㎡
構造・規模 SRC造陸屋根/地下1階付14階建
建築時期 2023年3月
物件詳細

■DBJ Green Building認証

DBJ Green Building認証とは、環境・社会への配慮がなされた不動産(「Green Building」)を支援するために、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が創設した認証制度です。
対象物件の環境性能に加えて、防災やコミュニティへの配慮等を含む様々なステークホルダーへの対応を含めた総合的な評価に基づき、社会・経済に求められる不動産を評価・認証し、その取組みを支援しています。
DBJ Green Building認証は、2011年の創設以来、オフィスビル(オフィスビル版)、物流施設(ロジスティクス版)、商業施設(リテール版)、共同住宅(レジデンス版)の計4用途を対象としていましたが、2024年4月より「ホテル版」の運用を新設しました。

DBJ Green Building認証の詳細について
https://igb.jp/

ヒルトン成田
ヒルトン東京お台場

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所在地 千葉県成田市小菅456 DBJ Green Building認証
敷地面積 32,552.84 ㎡
延床面積 56,817.28 ㎡
構造・規模 SRC・S造陸屋根/地下2階付13階建
建築時期 1993年8月
物件詳細
インターナショナルガーデンホテル成田
ヒルトン東京お台場

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所在地 千葉県成田市吉倉241-1 DBJ Green Building認証
敷地面積 11,858.79 ㎡
延床面積 21,814.93 ㎡
構造・規模 SRC造/地下1階付9階建
建築時期 1996年5月
物件詳細
ホテル日航奈良
ヒルトン東京お台場

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所在地 奈良県奈良市三条本町8-1 DBJ Green Building認証
敷地面積 3,049.23 ㎡
延床面積 21,011.31 ㎡
構造・規模 SRC・RC造・S造陸屋根/地下2階付11階建
建築時期 1998年2月
物件詳細
神戸メリケンパークオリエンタルホテル
神戸メリケンパークオリエンタルホテル

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所在地 兵庫県神戸市中央区波止場町5番6号 DBJ Green Building認証
敷地面積 22,660.09 ㎡
延床面積 48,701.82 ㎡
構造・規模 S造/14階建
建築時期 1995年7月
物件詳細
オリエンタルホテル 東京ベイ
オリエンタルホテル 東京ベイ

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所在地 千葉県浦安市美浜一丁目8番2号 DBJ Green Building認証
敷地面積 9,914.00 ㎡
延床面積 44,833.11 ㎡
構造・規模 SRC・S・RC造/地下2階付12階建
建築時期 1995年5月
物件詳細
オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ
オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ

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所在地 沖縄県名護市喜瀬1490-1 DBJ Green Building認証
敷地面積 52,988.00 ㎡
延床面積 36,430.15 ㎡
構造・規模 SRC造/14階建
建築時期 2005年2月
2006年12月増築
物件詳細
ホテル オリエンタル エクスプレス 福岡天神
ホテル オリエンタル エクスプレス 福岡天神

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所在地 福岡県福岡市中央区天神三丁目3番14号 DBJ Green Building認証
敷地面積 1,346.51 ㎡
延床面積 8,600.22 ㎡
構造・規模 S・SRC造・RC造/地下2階付地上13階建
建築時期 1999年4月
物件詳細
MIMARU東京 新宿WEST
MIMARU東京 新宿WEST

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所在地 東京都新宿区西新宿三丁目3番11号 DBJ Green Building認証
敷地面積 491.34 ㎡
延床面積 3,972.70 ㎡
構造・規模 RC造陸屋根/14階建
建築時期 2020年2月
物件詳細
ヒルトン東京ベイ
ヒルトン東京ベイ

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所在地 千葉県浦安市舞浜1番地8 DBJ Green Building認証
敷地面積 36,121.00 ㎡
延床面積 72,143.14 ㎡
構造・規模 SRC造/地下1階付11階建
建築時期 1988年6月
物件詳細
ヒルトン福岡シーホーク
ヒルトン福岡シーホーク

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所在地 福岡県福岡市中央区地⾏浜二丁目2番地3 DBJ Green Building認証
敷地面積 29,036.35 ㎡
延床面積 140,958.90 ㎡
構造・規模 SRC造陸屋根/地下2階付35階建
建築時期 1995年3月
物件詳細
沖縄ハーバービューホテル
沖縄ハーバービューホテル

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所在地 沖縄県那覇市泉崎二丁目46番 DBJ Green Building認証
敷地面積 13,500.80 ㎡
延床面積 26,402.86 ㎡
構造・規模 SRC造陸屋根/地下2階付12階建
建築時期 1975年4月本館
1983年9月南館
物件詳細
サザンビーチホテル&リゾート沖縄
サザンビーチホテル&リゾート沖縄

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所在地 沖縄県糸満市西崎町一丁目6番1号 DBJ Green Building認証
敷地面積 34,927.46 ㎡
延床面積 29,874.76 ㎡
構造・規模 S造陸屋根/10階建
建築時期 2009年4月
物件詳細

■BELS評価

「BELS」とは2014年4月から開始された国土交通省が定める建築物省エネルギー性能の評価及び表示を行う第三者認証制度です。新築建物、既存建物に関わらず政府が定める建築物エネルギー消費性能基準に基づく一次エネルギー消費量から算出される数値等を第三者機関が評価し、建築物のエネルギー消費性能の評価及び表示を行う制度です。
本投資法⼈が取得しているBELS評価は全て2024年3⽉以前に取得したものであり、当時の制度に基づく5段階の省エネルギー性能評価(★〜★★★★★)により評価されています。

BELSの詳細について
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/bels/info.html

ホテル日航アリビラ
ホテル日航アリビラ

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所在地 沖縄県中頭郡読谷村字儀間600 BELS認証

評価機関:
日本ERI株式会社

敷地面積 65,850.05 ㎡
延床面積 38,024.98 ㎡
構造・規模 SRC造/地下1階付10階建
建築時期 1994年4月
物件詳細
メルキュール沖縄那覇
メルキュールホテル沖縄那覇

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所在地 沖縄県那覇市壺川三丁目3番19号 BELS認証

評価機関:
日本ERI株式会社

敷地面積 2,860.69 ㎡
延床面積 10,884.25 ㎡
構造・規模 RC造/14階建
建築時期 2009年8月
物件詳細
雨庵 金沢
メルキュールホテル沖縄那覇

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所在地 石川県金沢市尾山町6-30 BELS認証

評価機関:
一般財団法人ベターリビング

敷地面積 729.91 ㎡
延床面積 2,606.85 ㎡
構造・規模 S造陸屋根/地上6階建
建築時期 2017年9月
物件詳細

●環境配慮型ランドリーの導入

2024年7月、オリエンタルホテル 東京ベイにて、洗剤を使用せず、アルカリイオン電解水のみで洗濯が可能な環境配慮型の洗濯乾燥機「wash+ Comfort」を導入しました。洗剤を使用しないためアレルゲンフリーで肌に優しく、すすぎで洗剤を洗い流す必要がないため節水効果が高く、排水汚染を抑えることで環境負荷の軽減に貢献します。また、タッチパネルで待ち時間や利用状況を確認できるほか、スマートフォンによるキャッシュレス決済にも対応し、利便性を高めています。
2024年12月には、なんばオリエンタルホテルにおいてランドリーラウンジを新設し、同様に環境配慮型の洗濯乾燥機「wash+ Comfort」を導入しました。

●⽊製ルームキーの導⼊

ヒルトン東京お台場や沖縄ハーバービューホテルにおいて、環境負荷低減の取組みの⼀環として、客室のルームキーを従来のプラスチック製から、環境に配慮した⽊製ルームキーへ切り替えました。

⽊製ルームキーの導⼊ 沖縄ハーバービューホテル

●食品廃棄物削減

ヒルトン成⽥及びインターナショナルガーデンホテル成⽥などHMJグループホテルでは、Winnow社のAI技術を活⽤した⾷品廃棄物の可視化ツールである「⾷品廃棄物ソリューション」の導⼊を進めています。このシステムにより、⾷品廃棄物の重量と種類を正確に把握することで、仕⼊れや調理法をデータに基づいて適切に⾏うことが可能になります。
さらに、ヒルトン成田では、ランチビュッフェ第2部の利用者を対象に、ご自身が食べきれずお皿に残された料理やビュッフェ台の未消費の料理を専用のボックスに入れて持ち帰ることができるサービス「エシカルボックス」を開始しました。本取組みにより、食べ残しの削減と食品廃棄物の減少に貢献します。

●温室効果ガス削減

ヒルトン東京お台場では、電気自動車用ターボチャージステーションを地下駐車場に開設しています。さらに2024年5月より、CO2排出量ゼロのEV車のカーシェアリングサービスを開始しました。

温室効果ガス削減 ヒルトン東京お台場

●プラスチック及び廃棄物削減(HMJグループホテル)

●Sakura Quality An ESG Practice認証

ホテル日航アリビラ、ホテル日航奈良及びホテルJALシティ関内 横浜において、SDGsを実践する宿泊施設の国際認証「Sakura Quality An ESG Practice(通称:サクラクオリティグリーン)」を取得しています。
Sakura Quality An ESG Practice認証とは、SDGsの視点に特化した宿泊施設の品質認証制度であり、⽶国GSTC(Global Sustainable Tourism Council)の承認を得た国際規格です。

●Green Key

Green Keyとは、環境に配慮した運営を行うホテル等の宿泊施設などに与えられる国際的な環境認証制度です。1994年にデンマークで誕生し、現在は国際環境教育基金(FEE)が運営しています。
認証プロセスにおいて、施設の環境管理、省エネ、廃棄物管理、水の保全、及びその他の持続可能な取組みを評価します。

●複合用途施設への投資

本投資法人では、規約に定める資産運用の対象範囲内において、複合施設への投資を行っています。

アクティブインターシティ広島(シェラトングランドホテル広島)
アクティブインターシティ広島(シェラトングランドホテル広島)

JR広島駅前のホテル・オフィス・商業施設で構成された複合施設「アクティブインターシティ広島」内にある高層ホテルとオフィス棟

メルキュールホテル横須賀
メルキュール横須賀

ホテル・横須賀芸術劇場・産業交流プラザ等で構成されたランドマーク的な複合施設「ベイスクエアよこすか一番館」内にある高層ホテル

●都市の再開発への投資

本投資法人では、都市の再開発への投資を行っています。

オリエンタルホテル福岡 博多ステーション
オリエンタルホテル福岡 博多ステーション

JR博多駅筑紫口ロータリー至近、地下鉄博多駅に地下道で直結したホテル。博多駅周辺は駅前広場の再整備事業が行われており、本投資法人では2019年に地下道から地上出入口までの通路を含むリニューアル工事を実施

気候変動に対する認識

1992年、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極の目標とする「国連気候変動枠組条約」が採択され、世界全体で地球温暖化対策に取り組むことが合意されました。同条約に基づき、国連気候変動枠組条約締結国会議(COP)が1995年から毎年開催され、2015年のCOP21では同条約に加盟する先進国・途上国を含む196か国全ての国により、共通の削減目標(世界全体の気温上昇を2℃より十分下回るよう、更に1.5℃までに制限する努力を継続)を掲げる「パリ協定」が採択されたことにより、地球温暖化に向けた課題への認識や取組みが一層具体的なものとなりました。
日本でも気候変動問題へ積極的に取り組み、2020年にはパリ協定に基づき、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指すことを表明しました(以下「カーボンニュートラル宣言」といいます。)。そして「地球温暖化対策の推進に関する法律」(地球温暖化対策推進法)にもカーボンニュートラルが基本理念として位置付けられ、今後、脱炭素に向けた取組み・投資やイノベーションの加速と、地域の再生可能エネルギーを活用した脱炭素化の取組みや企業の脱炭素経営の促進がより一層図られていくことが見込まれます。
このように世界的な取組みとして議論される地球温暖化対策は、経済成長の制約ではなく、経済社会を大きく変革し、投資を促し、生産性を向上させ、産業構造の大転換と力強い成長を生み出す、その鍵となるものと本投資法人は考えています。
それゆえ、本投資法人は、気候変動がもたらす「リスク」と「機会」について適切に識別・評価・管理をすることが、事業のレジリエンスを高め、本投資法人の持続可能性を確保するために必要不可欠であると認識し、気候変動への対応を本投資法人のマテリアリティ(重要課題)の一つと位置付けています。

本資産運用会社によるTCFD提言への賛同表明

TCFDとは、2015年に金融安定理事会(FSB)により、企業に適切な情報開示を促し、投資家などに適切な投資判断を促すことを目的として設立された「気候関連財務情報開示タスクフォース」であり、2017年にはその最終報告書の中でフレームワークに沿った推奨開示テーマを提言しています。
本投資法人が資産の運用を委託する本資産運用会社は、「気候変動問題は自然環境と社会構造に劇的な変化をもたらし、投資法人の運用に重大な影響を与える重要課題である」との認識の下、TCFD提言に基づく開示を進めることが重要と判断し、2021年11月にTCFD提言への賛同を表明しました。
また、同時に国内賛同企業による組織である「TCFDコンソーシアム」に入会しました(2026年4月1日より、TCFDコンソーシアムは、「GX フューチャー・コンソーシアム」へと改組されました)。
本資産運用会社ではGX フューチャー・コンソーシアムでの活動を通じ、効果的な情報開示や、開示された情報を金融機関等の適切な投資判断につなげるための取組みについて検討を進めるとともに、本投資法人に関する適切な情報開示の拡充に努めます。

<TCFD提言に基づく開示フレームワーク>

推奨開示テーマ ガバナンス 戦略 リスク管理 指標と目標
開示内容
(概要)
気候関連リスク及び機会に関する組織のガバナンス 気候関連リスク及び機会が組織の事業、戦略、財務計画に及ぼす実際の影響と潜在的な影響 気候関連リスクの識別、評価、管理の方法 気候関連リスク及び機会を評価・管理するための指標と目標

TCFD提言に基づく4つの開示テーマに対する取組み

●ガバナンス

本投資法人は気候関連のリスクと機会に対応するため、ガバナンス体制として以下のとおり定めています。

上記責任者及びESG推進会議の概要は、サステナビリティ・マネジメント内の「サステナビリティ推進体制」をご参照ください。

●戦略

本投資法人では、気候関連のリスクと機会が本投資法人の事業、戦略、財務計画に及ぼす影響について検討するため、1.5℃シナリオと4℃シナリオを用いてシナリオ分析を実施しました。
シナリオ分析では、日本政府の「カーボンニュートラル宣言」を念頭においた社会経済の脱炭素への移行政策や気候変動の進行による自然災害の激甚化・頻発化等がもたらす本投資法人のビジネスへの影響を分析するために、IEA(国際エネルギー機関)が公表するWorld Energy Outlook 2020、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)が公表する第5次評価報告書を参照しています。

参照シナリオ

シナリオ 移行リスク 物理的リスク
1.5℃シナリオ NZE2050(IEA WEO2020) RCP2.6(IPCC 第5次報告書)
4℃シナリオ STEPS(IEA WEO2020) RCP8.5(IPCC 第5次報告書)
(注) 「IEA」は International Energy Agency、「IPCC」は Intergovernmental Panel on Climate Changeの略称です。
シナリオ分析による世界観
1.5℃シナリオ:
脱炭素社会の実現に向け、様々な法規制が課されることとなる。4℃シナリオと比較し温室効果ガスの排出量削減により物理的リスクは低くなるが、脱炭素社会に向けた移行リスクは高いシナリオ

4℃シナリオ:
脱炭素社会の実現に向けた様々な法規制の実施が進まず、現状と大きな変化がない。1.5℃シナリオと比較し温室効果ガスの排出量は削減されないため物理的リスクは高くなるが、脱炭素社会に向けた移行リスクは低いシナリオ

気候関連リスクと機会(短期・中期・長期の気候関連リスクと機会及び財務的影響度)

上記の1.5℃、4℃のシナリオごとに、識別したリスクと機会がもたらす本投資法人への財務的影響の大きさを評価しました。各シナリオについて、2025年(短期)、2030年(中期)及び2050年(長期)までにおける影響を大・中・小の3段階で評価しています。
なお、当該評価は定性的な分析に基づく相対的な影響度であり、中長期にわたる不確実な前提条件や未知のリスクなど、様々な要因を内在しているため、必ずしも情報の正確性を保証するものではありません。
結果の概要は下表のとおりです。

<シナリオ分析による財務的影響>

分
類
リスクと機会の要因 財務的影響 取組み・対応策
具体的な変化 区
分
1.5℃ 4℃
短
期
中
期
長
期
短
期
中
期
長
期
移行リスク
政
策
・
法
規
制
炭素税の導入によるGHG排出に対する課税の強化 保有物件のGHG排出量に対する税負担の増加 リスク 小 中 大 小 小 小
  • 環境性能の優れた設備への入替え
  • 再エネの導入検討
  • 集計環境データ(エネルギー・GHG・水・廃棄物)の第三者検証実施
建築物のエネルギー効率化やサステナビリティへの取組みに関する表示制度の拡充・義務化 認証費用等の増加 リスク 小 中 中 小 小 小
技
術
再エネ・省エネ技術の進化・普及 保有物件の設備に係る新技術導入費用の増加 リスク 小 小 中 小 小 小
  • 最新技術の調査、最新技術搭載設備導入効果の試算
  • 節水器具の導入、ECO清掃導入による汚水・排水の抑制、電灯のLED化
省エネ性能の高い製品の導入・入替による水道光熱費の削減 機会 小 中 中 小 小 小
市
場
・
評
判
市場参加者の投資スタンス及び投融資判断の変化 気候変動対応の遅れによる資金調達条件の悪化・資金調達コストの上昇 リスク 小 小 中 小 小 小
  • ESG情報開示枠組み(TCFD等)を活用した情報開示や政府方針に沿った目標設定や取組みの実施の遂行
  • 再エネの導入検討
  • 定期的な設備改修による省エネ推進、テナント満足度調査の実施
  • 環境認証の取得(SMBC環境配慮評価、BELSの取得、CASBEEの取得)
  • グリーンボンド等の発行
環境問題を重視する投資家への対応・訴求による資金調達量の増加、調達コストの低下 機会 小 中 中 小 小 小
ホテル賃借人等・ホテル利用者(ゲスト)の需要変化(より気候変動への対応が進んでいない物件を避ける) ホテル賃借人等・ホテル利用者(ゲスト)のニーズ対応コストの増加、未対応によるレピュテーション低下に伴う賃料収入の減少 リスク 小 小 中 小 小 小
環境に配慮した物件としてマーケットでの認知度・競争力の向上 機会 小 中 中 小 小 小
物理的リスク
急
性
台風等の風害による物件被害 修繕費・保険料の増加、営業機会の損失・稼働率の低下 リスク 小 小 小 小 小 中
  • ハザードマップの確認
  • BCPマニュアルの準備・防災訓練の実施
  • 設備強化による被害の軽減
集中的豪雨による内水氾濫や近傍河川の氾濫等による浸水 修繕費・保険料の増加、営業機会の損失・稼働率の低下 リスク 小 小 小 小 小 中
慢
性
猛暑日や極寒日など極端気候の増加による空調需要の増加 水道光熱費・メンテナンス・修繕費の増加 リスク 小 小 小 小 小 中
  • 設備改修による省エネ推進
(注)

「移行リスク」と「物理的リスク」とは以下のとおりです。

「移行リスク」:社会経済が低炭素・脱炭素に移行することにより生じる事業上の影響

- 政策・法規制リスク : 政策・法規制により脱炭素が推進されることによる規制強化等のリスク
- 技術リスク : 低炭素・脱炭素に関する新技術の開発と、その主流化に伴うリスク
- 市場リスク : エネルギー価格の変動、サービス需要の変化など市場に係るリスク
- 評判上のリスク : 顧客、一般市民、従業員、投資家などステークホルダーからの評判が低下することによるリスク

「物理的リスク」:気候変動が進行し、従来の気候パターン、気候現象から変化することによって生じる事業上の影響

- 急性の物理的リスク : 台風や洪水など、突発的な気象現象に起因するリスク
- 慢性の物理的リスク : 海面上昇や熱波を引き起こす可能性のある気候パターンの長期的な変化に起因するリスク

●リスク管理

リスク管理の前提(リスクの識別・評価)

本投資法人が資産の運用を委託する本資産運用会社では、ESG推進会議が中心となり、ESG課題の一つとして、気候関連リスクの識別及び評価と、リスク管理・対応策を含む事業戦略について検討・決定をします。識別・評価するプロセスは以下のとおりです。

なお、ESG推進会議及びESGチームの概要は、サステナビリティ・マネジメント内の「サステナビリティ推進体制」をご参照ください。

気候関連リスク管理について

評価された気候関連リスクを管理するプロセスは以下のとおりです。

なお、リスク管理の概要については、ESGへの取組み内の「ガバナンス」のページをご参照ください。

●指標と目標

気候変動に代表される環境課題の解決が本投資法人の中長期の安定的な成長において重要な経営課題の一つであるとの認識の下、
ポートフォリオの低炭素化、環境・省エネルギー対策等を通じたエネルギー利用の効率化を推進しています。

温室効果ガス(GHG)排出量について

本投資法人は、2050年までにGHG排出量(原単位)を30%削減(2017年度比)することを長期目標として設定しています。
本投資法人が保有する物件はホテル賃借人等が管理しており、GHG排出量はスコープ3のカテゴリー13「リース資産(下流)」に該当するため、ホテル賃借人等から報告を受けた対象物件の燃料消費に伴う直接排出(スコープ1)及び年間最終エネルギー消費量を年間CO2排出量に換算した購入電力等の消費等による間接排出(スコープ2)の合計を本投資法人のGHG排出量としています。

なお、GHG排出量の算出方法は以下のとおりです。

その他

本投資法人では、GHG排出量の削減のほか、保有物件において、以下のような環境対策等に取組み、環境への負荷の低減と、ホテルゲストを含むステークホルダーの皆様への配慮を両立させるポートフォリオの構築を目指しています。